農 To 食 をつないで地域社会農業を守る

「自然生態系の保全」「安全な農産物の確保」は、

『つくる人たち』と『そこに暮らす人たち』がつながることで取り組むことが

できると考え、大規模化や近代的農業に偏りすぎない、家族(小規模)農業が

営まれる地域づくりを支援したいと思っています。

 #自然生態系との調和 #家族農業

 

北海道内では経営耕地面積の41%、販売農家数の44%は中山間地域だそうです。

(H27統計)  

 また、世界では農業経営体の85%が2ha未満(日本では80%)であり、それが世界の

食料の8割以上を生産しているといわれています。

 

家族(小規模)農業抜きには、食料基盤と国土利用(保全)は考えられないのである。

(家族農業をSDGsの主役に:農中総研より 一部加筆)

自然循環機能の維持増進

食料・農業・農村基本法」では、農業の持続的な発展(第4条)として

「地域の特性に応じた農業構造が確立されるとともに、農業の自然循環機能

維持増進されることにより、その持続的な発展が図られなければならない。」

とあり、農業生産活動が自然界における生物を介在する物質の循環に依存し、

かつ促進して、環境への負荷の低減に取り組んでいかなくてはなりません。

 自然循環機能の維持増進(第32条)として「農薬及び肥料の適正な使用の確保、

家畜排せつ物等の有効利用による地力の増進その他必要な施策を講ずる」とあり、

環境負荷低減への取組である『みどりの食料システム戦略』の基と言えます。

 #自然循環機能を維持した農業生産活動

効率的かつ安定的な農業経営

食料・農業・農村基本法」では、望ましい農業構造の確立(第21条)として

「国は、効率的かつ安定的な農業経営を育成し、これらの農業経営が農業生産の

相当部分を担う農業構造を確立するため、営農の類型及び地域の特性に応じ、

農業生産の基盤の整備の推進、農業経営の規模の拡大その他農業経営基盤の強化の

促進に必要な施策を講ずるものとする。』としています。

 また、農地の確保及び有効利用(第23条)人材の育成及び確保(第25条)として、

効率的かつ安定的な農業経営について定義されており、農地を集積することで効率的

利用できるように整備し、育成した将来の担い手とともに、持続可能な農業を実現

していくとしています。

生産活動にITを活用

「顔がみえる〇〇」「〇〇の見える化」などと言われますが、生産コストを見直し

低減させることで生産性の向上につながり、生産情報を数値などでデータ化し、

『見える化』させることで、作業や管理がある程度効率化させることが期待できる。 

 

また、消費者(顧客)のウォンツに対応した品質の良い生産物を提供するためには、

生産者情報の公開や生産情報を発信することが必要で、トレースできることが

重要になります。

そのためにITを活用することは有効な手段です。

持続可能な生産活動を保証する認証制度の活用

認証制度を活用することで、消費者や顧客の信頼を高め、知名度アップや取引などの

チャンス拡大が見込めます。

作業工程や手順などが明確になることで効率化が進んだり、予防対策や問題発生時の

対応を決めておくことで、問題の再発を防ぐことができます。

組織ではトップマネジメントが浸透することで、チームの意識向上や知識を共有できます。

 

(特別栽培農産物・有機農産物/有機畜産物/有機飼料の日本農林規格・農場HACCP

  GH評価制度・GLOBALG.A.P.・JGAP・ASIAGAP など)

 

今すぐ認証を必要としなくても、基準を利用して生産活動を実践し、いざ認証が必要と

なった時に対応できるような農場の状態にしておくことが重要であると考えます。

持続可能な生産活動を実践するためのGAP

GAPの実践は「持続可能な農業生産活動」そのものです。

守るべき法令やルールである「GAP規範」に基づいて生産活動を行い、農場内に存在

する「リスク」を認識し、コントロールすることで、農場を安全な状態にすることが

できます。

その農場にBadなPlacticeがなくなれば、そこはもうGAPな農場です。

しかし、一度やれば終わりではなく、生産活動を続けていくうえで、それぞれの工程に

ついて考慮し続けることで、Goodな状態を維持していくことができます。

そのうえで、GAPは有効なものであり、向かうべき方向です。

  #環境と健康に配慮した農業生産活動

 

GAP認証といわれる「農場保証」は、生産者自身が気付くことのできなかった

農場内に存在している「リスク」を第三者である審査員が気付かせてくれることで、

経営改善につなげていくことができます。